赤と黒 上 名言と作品紹介
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内容紹介
名言抜粋
心の清らかさと、あらゆる憎しみ...
情けないことに、これこそ過度の...
早くから恋を知る浮気娘は恋の悩...
どいつもこいつも、おれのやりき...
あなたは恋のために利口にもなっ...
作品について
この作品が出版契約が成立したときは「19世紀年代史」と副題されていたが、この年の7月に革命が起きたため、七月革命を予言したとの思いをこめて副題を「1830年代史」に変えた。当時フランスを支配していたブルボン朝復古王政により抑圧された社会と、王政復古により復活した旧来の支配階層に対する作者スタンダールの批判が込められていた。
スタンダールの本作品は一時期の人々の精密な観察とその帰結の予測から成り立っており、フランスのリアリズム小説の出発点となった。また、階級闘争を通して人間を描写するという新しい小説観を打ち出した。
青年の青春や恋愛を描いた作品ではあるが、背後には「少数の幸福な人」にむけたメッセージも含まれている。また、野心的な青年、ジュリアン・ソレルの目を通して来るべき革命(七月革命)を恐れながら堕落した生活を送る、王政復古下の聖職者・貴族階級の姿をあますところなく表し支配階級の腐敗を鋭くついている。
なお、ジュリアンが終生愛するレナール夫人は、作者スタンダールの母がモデルと言われている。
幾度も映画化、舞台化されている。
スタンダール『赤と黒 上』新潮文庫
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