牧歌・農耕詩 名言と作品紹介
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内容紹介
名言抜粋
運命はすべてを変えてしまうもの...
空が暗くなり、雨が降るのが心配...
多くの仕事は、涼しい夜や、太陽...
作品について
第1歌及び第9歌は土地の没収とその波紋について歌い、第2, 3歌は同性愛と両性愛の魅力を歌い、牧歌的であると同時にエロティックである。
第4歌はアシニウス・ポッリオに宛てた形式をとっているが「救世主の歌」とも呼ばれている。これは第4歌中で歌われる、ある赤子の誕生に対して、ウェルギリウスが黄金時代の到来を思わせる比喩を用いることにそのゆえんがある。その赤子が誰を指すのかは不明であり、議論され続けている。
第5歌は歌比べにおいてダフニスの神話を物語り、第6歌は宇宙的で神話的なシルウァーヌスの歌を歌う。
第7歌で歌比べはいよいよ熱を持ち、第8歌で再びダフニスの神話に戻る。
第10歌では同時代のエレギーア詩人ガイウス・コルネリウス・ガッルスの受難を歌う。
ウェルギリウスは本作で、ペロポンネソス半島に実在する一地方であるアルカディアを理想郷の「アルカディア」として定位せしめたと考えられている。
『農耕詩』の表向きのテーマは、農場の経営方法を紹介することにある。このテーマに取り組むにあたって、ウェルギリウスはヘシオドスの『仕事と日々』やヘレニズム派の詩人たちによる「教訓詩」の伝統にのっとった形式を採用した。そのため、本作は六韻脚(ヘクサメトロス)の教訓詩形式で書かれている。
全4巻本の『農耕詩』のうち、第1巻と第2巻は作物と果樹、第3巻は家畜と馬匹の育て方を扱う。第4巻は養蜂に関する。第4巻ではエピュリオン(英語版)の形式でアリスタイオスによる養蜂術の発見の神話や、オルペウスの冥界下りの神話が生き生きと語られる。
ウェルギリウス『牧歌・農耕詩』京都大学学術出版会
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