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 | 自分の中に毒を持て |
Content
内容紹介
あたりまえの人間なんて屁の役にも立ちゃしない。いつも興奮と喜びに満ちた自分になる。
名言抜粋
あれかこれかという場合に、なぜ迷うのか。こうやったら食えないかもしれない、もう一方の道は誰でもが選ぶ、ちゃんと食えることが保証された安全な道だ。それなら迷うことはないはずだ。もし食うことだけを考えるなら。そうじゃないから迷うんだ。危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ。ほんとはそっちに進みたいんだ。だから、そっちに進むべきだ。ぼくはいつでも、あれかこれかという場合、これは自分にとってマイナスだな、危険だなと思う方を選ぶことにしている。
今日の社会では、進歩だとか福祉だとかいって、誰もがその状況に甘えてしまっている。システムの中で、安全に生活することばかり考え、危険に体当たりして生きがいを貫こうとすることは稀である。自分を大事にしようとするから、逆に生きがいを失ってしまうのだ。
自分が何か充ち足りていない。欠落した部分がある。それを求める渇望はうずいているんだけれど、それが何によってみたされるのか、ひたと向かい合って一体になる相手は誰なのか。これが「愛」の問題の根底だと思う。
恋のはじまりは瞬間でも、つき合いが長びくかどうかは、美醜よりも人間味にかかわる問題だろう。
女性の側に立っていえば、”本当はこっちの人が好きなんだけど、社会的には偉くなりそうもないし、あの人と結婚すれば、将来の生活が安心だから…”などどいう結婚は、極端にいうと一種の買春行為である。そしてそういう安定の上に、ドテッと坐りこんでしまった女は、もはや”女”ではない。
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