内容紹介
知らずに実の父を殺し、生母を妻とし、ついには自ら両眼をえぐり放浪の旅に出る―テバイの王オイディプスの悲惨な運命「オイディプス王」。国禁を犯して反逆者である兄の葬礼を行ったために石牢に幽閉された、オイデ...▼知らずに実の父を殺し、生母を妻とし、ついには自ら両眼をえぐり放浪の旅に出る―テバイの王オイディプスの悲惨な運命「オイディプス王」。国禁を犯して反逆者である兄の葬礼を行ったために石牢に幽閉された、オイディプスの娘アンティゴネの愛と誇り「アンティゴネ」。アイスキュロス、エウリピデスとともにギリシア三大悲劇詩人と称されるソポクレスの代表作2編を収める。名言抜粋
人間の最も尊い使命は、己れの持...
正しい人間とは如何なるものか、...
ひそかな陰謀が闇に紛れて急速に...
許すには許しても、その時は不承...
驕りは暴君を生む。驕る心は富に...
作品について
テーバイの王オイディプスは国に災いをもたらした先王殺害犯を追及するが、それが実は自分であり、しかも産みの母と交わって子を儲けていたことを知るに至って自ら目を潰し、王位を退くまでを描く。その包み隠すことなき直線的な演劇手法は、アリストテレスの『詩学』をはじめ古くからさまざまな演劇論で悲劇の傑作として評価されてきた。
ソフォクレス『オイディプス王・アンティゴネ』新潮文庫
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