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 | ゴリオ爺さん |
Content
内容紹介
奢侈と虚栄、情欲とエゴイズムが錯綜するパリ社交界に暮す愛娘二人に全財産を注ぎ込んで、貧乏下宿の屋根裏部屋で窮死するゴリオ爺さん。その孤独な死...▽奢侈と虚栄、情欲とエゴイズムが錯綜するパリ社交界に暮す愛娘二人に全財産を注ぎ込んで、貧乏下宿の屋根裏部屋で窮死するゴリオ爺さん。その孤独な死を看取ったラスティニャックは、出世欲に駆られて、社交界に足を踏み入れたばかりの青年だった。破滅に向う激情を克明に追った本書は、作家の野心とエネルギーが頂点に達した時期に成り、小説群“人間喜劇”の要となる作品である。
冒頭・書き出し
ヴォケー夫人、旧姓ド・コンフラン、は四十年前からパリで下宿屋を開いている老婦人で、彼女のその下宿は、カルチエ・ラタンとサン=マルソー地区の間にある...▽冒頭・書き出し
ヴォケー夫人、旧姓ド・コンフラン、は四十年前からパリで下宿屋を開いている老婦人で、彼女のその下宿は、カルチエ・ラタンとサン=マルソー地区の間にあるヌーヴ・サント・ジェヌヴィエーヴ街に位置している。ヴォケー館という名前で知られているこの下宿は、老若男女の別なく誰にでも部屋を貸すが、それでいて、この尊敬すべき施設の風儀がとかくの噂に上ったためしは一度もない。
名言抜粋
人間の心は愛情の高みを登りつめ...
自分の与えた傷の深さを知らずに...
世の中って汚辱の泥沼よ、高みに...
何かの不幸がこちらの身にふりか...
不敗はふんだんにあるが、才能は...
作品について
1834年から1835年にかけて連載小説としてはじめて世に出て以来、『ゴリオ爺さん』は、バルザックの作品中で最も重要なものと広く考えられている。まず、著者がそれま...▽作品について
1834年から1835年にかけて連載小説としてはじめて世に出て以来、『ゴリオ爺さん』は、バルザックの作品中で最も重要なものと広く考えられている。まず、著者がそれまでに書いた他の小説の登場人物をまた登場させるという、バルザックの作品を特徴づけ『人間喜劇』を文学の中で孤高ならしめる手法、いわゆる「人物再登場法」をはじめて本格的に採用した点で特筆される。また、この小説は、登場人物およびサブテキスト(いわゆる行間の表現)を創り上げるために微に入り細に穿った表現を用いるバルザックの写実主義の典型としても有名である。
本作では、ブルボン家による王政復古の時代を舞台に、上流階級の座を確保しようともがく人々の姿が遍く描かれている。パリという都市も、登場人物たち、特に南フランスの片田舎で育った青年ラスティニャックに対して強烈な印象を与えている。バルザックは、ゴリオや他の人々を通して、家族や結婚の本質を分析し、そういった制度を悲観的に描いてみせた。
バルザック自身もこの作品を気に入っていたが、批評家からさまざまな褒貶を受けた。作家の描く複雑な登場人物や細部への注目に対して称揚する批評もあったが、堕落した行為や貪欲の描写の多さを非難したものもあった。
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