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 | 怒りの葡萄 上 |
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内容紹介
米国オクラホマ州を激しい砂嵐が襲い、先祖が血と汗で開拓した農地は耕作不可能となった。大銀行に土地を奪われた農民たちは、トラックに家財を積み、...▽米国オクラホマ州を激しい砂嵐が襲い、先祖が血と汗で開拓した農地は耕作不可能となった。大銀行に土地を奪われた農民たちは、トラックに家財を積み、故郷を捨てて、“乳と蜜が流れる”新天地カリフォルニアを目指したが…。ジョード一家に焦点をあて、1930年代のアメリカ大恐慌期に、苦境を切り抜けようとする情愛深い家族の姿を描いた、ノーベル文学賞作家による不朽の名作。
冒頭・書き出し
オクラホマの、赤茶けた土地と、灰色の土地の一部に、最後の雨が、やわらかに降ってきた。それは傷あとだらけの大地を切りくずすことはしなかった。鋤が、あ...▽冒頭・書き出し
オクラホマの、赤茶けた土地と、灰色の土地の一部に、最後の雨が、やわらかに降ってきた。それは傷あとだらけの大地を切りくずすことはしなかった。鋤が、あちこちの小川のあとを縦横に掘り起していった。この最後の雨は、たちまち玉蜀黍を生長させ、雑草の群落と青草を道の両側のあちこちに芽生えさせたので、灰色の土地と暗褐色の土地は緑色の絨毯の下に姿を消しはじめた。
名言抜粋
彼女たちは知っているのだ。男と...
人間ってものは、一つ場所に住み...
人間ってものは、一つの考え方に...
誰にでも必要なんですよ――力を...
ここにいるこの老いたる人は、ま...
作品について
『怒りの葡萄』は、アメリカ合衆国の作家ジョン・スタインベックによる小説である。初版は1939年。この小説により、スタインベックは1940年にピューリッツァー賞を受...▽作品について
『怒りの葡萄』は、アメリカ合衆国の作家ジョン・スタインベックによる小説である。初版は1939年。この小説により、スタインベックは1940年にピューリッツァー賞を受賞した。後のノーベル文学賞受賞(1962年)も、主に本作を受賞理由としている。
世界恐慌と重なる1930年代、大規模資本主義農業の進展や、オクラホマ州はじめアメリカ中西部で深刻化したダストボウル(開墾によって発生した砂嵐)により、所有地が耕作不可能となって流民となる農民が続出し、社会問題となっていた。本作は当時の社会状況を背景に、故郷オクラホマを追われた一族の逆境と、不屈の人間像を描く。
本作は、奇数章に作者のスタインベックの評論、偶数章にジョード一家の物語を整然と配置した構成を取っている。このような構成を取ることによって、本作は単純な「ジョード一家の物語」という枠を超えて、当時の大恐慌下のアメリカ社会に対する直接的な告発ともなっている。反響
本作品は出版当時、アメリカ全土に絶大な影響を及ぼし、全米で本作をめぐる論争が起こった。『風と共に去りぬ』の次に売れたといわれ、保守層からは目の敵にされ、反論パンフレット「喜びの葡萄」なる珍作まで出版されたと言われている。
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