★107 |  |  |
 | 養生訓 貝原益軒 |
Content
内容紹介
養生の術は、先わが身をそこなふ物を去べし。身をそこなふ物は、内慾と外邪となり。内慾とは飲食の慾、好色の慾、唾の慾、言語をほしいまゝにするの慾...▽養生の術は、先わが身をそこなふ物を去べし。身をそこなふ物は、内慾と外邪となり。内慾とは飲食の慾、好色の慾、唾の慾、言語をほしいまゝにするの慾と喜怒憂思悲恐驚の七情の慾を云。外邪とは天の四気なり。風寒暑湿を云(いう)。内慾をこらゑてすくなくし、外邪をおそれてふせぐ、是を以(もって)元気をそこなはず、病なくして天年を永くたもつべし。
名言抜粋
ともかく人生は、楽しむべきであ...
養生の根本は、発病する前に予防...
欲望は、本質的にむさぼるもので...
人生は五十歳くらいにならないと...
命が長いか短いかは身の強弱によ...
作品について
『養生訓』は、正徳2年に福岡藩の儒学者、貝原益軒によって書かれた、養生についての指南書。益軒83歳の著作で、実体験に基づき健康法を解説した書である。長寿を全うする...▽作品について
『養生訓』は、正徳2年に福岡藩の儒学者、貝原益軒によって書かれた、養生についての指南書。
益軒83歳の著作で、実体験に基づき健康法を解説した書である。
長寿を全うするための身体の養生だけでなく、精神の養生も説いているところに特徴がある。
一般向けの生活心得書であり、広く人々に愛読された。養生訓に見られる健康観
『孟子』の君子の三楽にちなみ、養生の視点からの「三楽」として次のものが挙げられている。
・道を行い、善を積むことを楽しむ。
・病にかかることの無い健康な生活を快く楽しむ。
・長寿を楽しむ。
また、その長寿を全うするための条件として、自分の内外の条件が指摘されている。まず自らの内にある四つの欲を抑えるため、次のものを我慢する。
・あれこれ食べてみたいという食欲。
・色欲。
・むやみに眠りたがる欲。
・徒らに喋りたがる欲。
さらに、季節ごとの気温や湿度などの変化に合わせた体調の管理をすることにより、初めて健康な身体での長寿が得られるものとする。
これらすべてが自身の実体験で、益軒の妻もそのままに実践し、晩年も夫婦で福岡から京都など物見遊山の旅に出かけるなど、仲睦まじく長生きしたという。
こうした益軒の説くことは、今日の一次予防に繋がるものである。
この本を見る  |
一緒に閲覧されている本
BookIndex
今話題の本