![]() | 洪自誠 作家 | |||||
勤勉ということは、道徳の実践に励むことである。しかし、俗人は、勤勉の名を借りて、貧乏を脱出する事ばかりを考える。 倹約ということは、財産に淡白であることを言う。 しかし、俗人は、倹約の名を借りて、自分のケチを正当化する口実にしている。人の上に立つ者にが自分を守る、この勤勉と倹約は、今や俗人の私利私欲を量(はか)る道具になってしまっている。何とも残念なことだ。 つまり、勤勉と倹約という言葉を勝手に解釈している俗人は、自分の心の在り様を誤解し、都合の良いように言葉を使う。言い換えれば、活人は、言葉の意味を正確に知り、自分勝手に解釈しないことだ。 | ||||||
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![]() | ジョルジュ・バタイユ 哲学者 | |||||
もし私たちが演劇化するすべを知らなければ、私たちはおのれ自身から脱出することができないにちがいない。私たちは孤立し自閉して生きることになるだろう。 | ||||||
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![]() | 中島義道 哲学者 | |||||
ひとからひどい目に遭ったら、「しかたない」とか「まあいいや」と思うことをやめること。そして、自分の中にうごめく不快感から身を振りほどいて脱出しようとせずに、そこになるべく長く留まるようにすること。「みんな私が悪いんだ」とけっして思わないようにすること。 | ||||||
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![]() | エミール・オーギュスト・シャルティエ(アラン) 哲学者 | |||||
人間に苦境を脱出する力があるとしたら、人間自身の意志の中だけだ。 | ||||||
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![]() | 塩野七生 作家 | |||||
われわれは、美を愛する。だが、節度をもって。われわれは、知を尊ぶ。しかし、溺れることなしに。われわれは、富を追求する。だがこれも、可能性を保持するためであって、愚かにも自慢するためではない。アテネでは、貧しいことは恥ではない。だが、貧しさから脱出しようと努めないことは、恥とされる。 | ||||||
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![]() | ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン 哲学者 | |||||
お前の哲学の目的は何か?それはハエにハエ取り器から脱出する出口を示してやることだ。 | ||||||
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![]() | ジョージ・エリオット 作家 | |||||
詩とは、感情の解放ではなくて感情からの脱出であり、人格の表現ではなく人格からの脱出である。 | ||||||
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![]() | アルベルト・アインシュタイン 科学者 | |||||
人が芸術と科学を探求しようとする最も強い動機のひとつは、日常生活の単調さと軽薄さから脱出して、自分の創り出すイメージの世界に逃避したいと願うことです。 | ||||||
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![]() | ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン 哲学者 | |||||
哲学的混乱に陥っている人は、或る部屋の中に居てそこから脱出しようとしているが、しかしどうしていいか解らないでいる人、に似ている。彼は窓から脱出しようとするが、窓は高すぎる。彼は煙突から脱出しようとするが、それは細すぎる。しかし、もし彼が振り向きさえすれば、ドアはずっと開け放されていたのだ、という事に気づくであろう。 | ||||||
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![]() | マルセル・プルースト 作家 | |||||
人間は自分から脱出できない存在であり、自分の内部でしか他人を知ることのない存在だ。 | ||||||
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