![]() | カート・コバーン ミュージシャン | |||||
感謝しなくちゃいけないだ。だから出来る限りの力を尽くしてがんばってみた。(本当なんだ、信じて欲しい、それでも足りないんだ)。自分や自分達が沢山の人達に影響を与え、そして楽しんで貰えた事は重要だと思っている。きっと全てを失ったときに初めてそのありがたみが分る世界一のナルシストなんだ。自分はあまりにも繊細すぎるんだ。子供のころに持っていた熱狂を取り戻すには、少し鈍感でなければならないのに、あまりにも神経質で感じやすい。この最後の三つのツアーでは、みんなやファンにはすごく感謝している。それでもこの不満、罪悪感、感情は解消できなかったんだ。 | ||||||
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![]() | 太宰治 小説家 | |||||
古い者は、意地が悪い。何のかのと、陳腐(ちんぷ)きわまる文学論だか、芸術論だか、恥ずかしげも無く並べやがって、以(もっ)て新しい必死の発芽を踏みにじり、しかも、その自分の罪悪に一向お気づきになっておらない様子なんだから、恐れいります。押せども、ひけども、動きやしません。ただもう、命が惜しくて、金が惜しくて、そうして、出世して妻子をよろこばせたくて、そのために徒党を組んで、やたらと仲間ぼめして、所謂(いわゆる)一致団結して孤影の者をいじめます。 | ||||||
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![]() | 板垣退助 政治家 | |||||
大政返上の事、その名は美なるも是れ空名のみ。徳川氏、馬上に天下を取れり。然(しか)らば馬上に於いて之(これ)を復して王廷に奉ずるにあらずんば、いかで能(よ)く三百年の覇政を滅するを得んや。無名の師は王者の與(くみ)せざる所なれど、今や幕府の罪悪は天下に盈(み)つ。此時に際して断乎(だんこ)たる討幕の計に出(い)でず、徒(いたづら)に言論のみを以て将軍職を退かしめんとすは、迂闊を極まれり。 | ||||||
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![]() | ジョン・グレイ 作家 | |||||
女性は、パートナーが本当は関心をもってくれていないのではないかという恐れから、感情を表に出さないことがよくある。心の表面では相手をかばうような口実を考えて気持ちを伝えないことを正当化するが、内心では彼が自分の気持ちに思いやりをこめて応えてくれるくれるかどうか疑っているのだ。そして結局、拒絶されるのを避けるため、自分の欲求を否定してしまう。これは実際には、彼と自分の間に壁を築いてしまっている。 | ||||||
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![]() | 洪自誠 作家 | |||||
勤勉ということは、道徳の実践に励むことである。しかし、俗人は、勤勉の名を借りて、貧乏を脱出する事ばかりを考える。 倹約ということは、財産に淡白であることを言う。 しかし、俗人は、倹約の名を借りて、自分のケチを正当化する口実にしている。人の上に立つ者にが自分を守る、この勤勉と倹約は、今や俗人の私利私欲を量(はか)る道具になってしまっている。何とも残念なことだ。 つまり、勤勉と倹約という言葉を勝手に解釈している俗人は、自分の心の在り様を誤解し、都合の良いように言葉を使う。言い換えれば、活人は、言葉の意味を正確に知り、自分勝手に解釈しないことだ。 | ||||||
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![]() | ブレーズ・パスカル 哲学者 | |||||
困難な事件のときでも、いつも都合のよい希望を持ち、風向きがよくなったときに喜ぶ人たちは、逆に風向きが悪くなったときに、それ相応に悲しまないと、その事件が失敗に終わるのを喜んでいるのではないかと疑われる。自分たちがこの事件に関心を持っていると見せかけるため、希望の口実を見つけてしめたと思い、偽りの喜びで、事件が失敗するのを見るうれしさを、おおい隠しているのである。 | ||||||
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![]() | ニッコロ・マキャヴェッリ 思想家 | |||||
名君は、信義を守るのが自分に不利をまねくとき、あるいは、約束したときの動機が、すでになくなったときは、信義を守れるものではないし、守るべきものでもない。とはいえ、この教えは、人間がすべてよい人間ばかりであれば、間違っているといえよう。しかし、人間は邪悪なもので、あなたへの約束を忠実に守る者でもないから、あなたのほうも、他人に信義を守る必要はない。それに、約束の不履行について、もっともらしく言いつくろう口実など、その気になれば君主はいつでも探せる。 | ||||||
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