![]() | 安岡正篤 哲学者 | |||||
大きな会社に入ると、人は堕落する傾向があるので、意識してこれを脱しなければならない。①付き合う人が限られて、ものの考え方が固定化・狭隘化する→職業外の友人を大切にし、つまらない同僚や友人とは付き合わないようにする。②勉強は学生時代で終わりとばかりに、本も読まなくなれば、ものも考えなくなる→識見を養う優れた人生観・世界観の書を読む。座右の書を持つ。③仕事では専門性が高くなり、能力を発揮する分野が限定され、人としての成長が止まる(専門的堕落)→海老のように、常に自己の殻、仕事の殻、学問の殻を脱皮させ、いつまでも自分を成長させる。④会社の地位、サラリー、娯楽といったようなもの以外に何も求めなくなる→仕事を通じて徳を発揮し(=真・善・美の実践)、周囲のため、社会のため、世界のために貢献することが、人生を豊かにする。 | ||||||
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![]() | 池田晶子 哲学者 | |||||
孤独というのはいいものだ。友情もいいけど、孤独というのも本当にいいものなんだ。今は孤独というとイヤなもの、逃避か引きこもりとしか思われていないけれども、それはその人が自分を愛する仕方をしらないからなんだ。自分を愛する、つまり自分で自分を味わう仕方を覚えると、その面白さは、つまらない友達といることなんかより、はるかに面白い。人生の大事なことついて、心ゆくまで考えることができるからだ。 | ||||||
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![]() | ヘンリー・ウォード・ビーチャー 宗教家 | |||||
友人にその欠点を教えるのは、友情のもっともきびしい試練の一つである。もし相手に腹が立つとか憎らしいとかいうのなら、つかつかと近づいて激しい言葉を浴びせるのは何でもない。だが友人を愛するあまり、友人が罪にけがれるのを見るに耐えきれず、その痛ましい真実を愛の言葉で告げる。これこそ真の友情である。しかしそうした友人を持っている者はごく僅かしかいない。われわれの敵はつねに、そのままでいいとしか考えない、剣の先を突きつけながら。 | ||||||
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![]() | 福沢諭吉 教育者 | |||||
遠方に離れている友人が1年も2年も音信不通であったのが、何か心に感ずることがあったのか、あるいは大切な用事ができたのか、突然手紙を寄せて、こまごまと言葉を書き連ねたとて、それによって友情がにわかに発生するものではない。それよりも、普段に格別用事がなくても、時々簡単な短文でお互いに音信を交わす習慣を続けていれば、何かの時の大事に臨んで、ちょっとした一言で用が足りるという便利さがある。 | ||||||
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![]() | 渋沢栄一 実業家 | |||||
お金は社会の力をあらわすための大切な道具でもある。お金を大切にするのはもちろん正しいことだが、必要な場合にうまく使っていくのも、それに劣らずよいことなのだ。よく集めて、よく使い、社会を活発にして、経済活動の成長をうながすことを、心ある人はぜひとも心がけて欲しい。お金の本質を本当に知っている人なら、よく集める一方で、よく使っていくべきなのだ。よく使うとは、正しく支出することであって、よい事柄に使っていくことを意味する。 | ||||||
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![]() | 稲盛和夫 実業家 | |||||
日本がめざすべきは、経済大国でも軍事大国でもなく、徳という人間の崇高な精徳に基づいた国づくりではないでしょうか。そういう国家になったとき、日本は国際社会からほんとうに必要とされ、尊敬される国となるはずです。また、そういう国を侵略しようとする輩もいないでしょう。そういう意味では、最善の安全保障政策でもあるはずです。私たちは成長から成熟へ、競争から共生へという、現在はやや画餅に近いスローガンを現実のものにし、調和の道を歩き出せるはずです。さらにそのとき、利他という徳を動機にした新しい文明が生まれてくるかもしれません。つまり、もっと楽をしたい、もっとおいしいものを食べたい、もっと儲けたいという人間の欲望がいまの文明を築き上げる動機になっていますが、新しい時代においては、もっと相手をよくしてあげたい、もっと他人を幸せにしてあげたいという、思いやりや「愛」をベースにした利他の文明が花開くかもしれないのです。 | ||||||
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![]() | クレイトン・クリステンセン 経営学者 | |||||
この仕事は、自分にとって意味があるだろうか? 成長する機会を与えてくれるだろうか? 何か新しいことを学べるだろうか? だれかに評価され、何かを成し遂げる機会を与えてくれるだろうか? 責任を任されるだろうか?これらがあなたを本当の意味で動機づける要因だ。これを正しく理解すれば、仕事の数値化しやすい側面にそれほど意味を感じなくなるだろう。 | ||||||
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![]() | 洪自誠 作家 | |||||
気持ちがゆったりとして豊かな人は、春の風が万物に息吹を吹き込み育てるように、恩恵を受けると成長する。一方、残忍で冷酷な心の人は、北国の雪が万物を凍りつかせてしまうように、 災いに遭遇すればみな枯れて死んでしまう。つまり、人間の価値は心の広さ温かさであり、それのみが全てを発展させる極意だということ。言い換えれば、活人の真価は心の質量で計られるということ。 | ||||||
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![]() | ウォーレン・バフェット 投資家 | |||||
企業の実態がマーケットや株価に反映されるまでに、随分と時間がかかってしまうことがあるかもしれません。しかし、事業の成功が一般に認知されるのにどんなに時間がかかろうとも、その企業が期待通りの高い成長をする限り、問題はありません。むしろ、認知が遅くなった方が、投資家にとって都合がいい場合が多くあります。投資家にとってバーゲン価格が続くわけですから。 | ||||||
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![]() | エーリッヒ・ケストナー 詩人 | |||||
教師たるものはな、つねに成長、変化する能力をもちつづける義務と責任があるんだ。でなきゃあ、生徒は朝なんかベッドに寝ころがったまま、授業なんか蓄音器をかけて、レコードにしゃべらせたっていいんだ。だが、それじゃあぜったいこまるんだ。われわれが必要とするのは、教師としての人間なんだ、二本足のかんづめなんかじゃない。われわれが必要とするのは、生徒を成長させようと思ったら、自分も成長せずにはいない先生なんだ。 | ||||||
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