![]() | 鈴木博毅 作家 | |||||
旧日本軍も現在の日本企業も「コンティンジェンシー・プラン(万が一を想定した計画)」の策定が苦手である。旧日本軍は「暗号が解読されているかもしれない」「空母に爆弾が当たるかもしれない」という当然考慮されるべきリスクから目を背けていた。対する米軍は、リスクを正確に開示し、意識を向けさせることで、徹底的に予防に繋げていた。 | ||||||
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![]() | スティーブン・R・コヴィー 作家 | |||||
多くの人が「自分は視野が広く、客観的に物事を見られている」と思い込んでいる。しかし、本当の意味で効果的な人生を生きられる人は、自分のものの見方には限界があることを認められる謙虚さを持ち、心と知性の交流によって得られる豊かな資源を大切にする。そういう人が個々人の違いを尊重できるのは、自分とは違うものを持つ他者と接することで、自分の知識が深まり、現実をもっと正確に理解できるようになるとわかっているからなのである。 | ||||||
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![]() | 洪自誠 作家 | |||||
勤勉ということは、道徳の実践に励むことである。しかし、俗人は、勤勉の名を借りて、貧乏を脱出する事ばかりを考える。 倹約ということは、財産に淡白であることを言う。 しかし、俗人は、倹約の名を借りて、自分のケチを正当化する口実にしている。人の上に立つ者にが自分を守る、この勤勉と倹約は、今や俗人の私利私欲を量(はか)る道具になってしまっている。何とも残念なことだ。 つまり、勤勉と倹約という言葉を勝手に解釈している俗人は、自分の心の在り様を誤解し、都合の良いように言葉を使う。言い換えれば、活人は、言葉の意味を正確に知り、自分勝手に解釈しないことだ。 | ||||||
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