茨木のり子 | |
茨木 のり子は、『櫂 』を創刊し、戦後詩を牽引した日本を代表する女性詩人にして童話作家、エッセイスト、脚本家である。戦中・戦後の社会を感情的側面から清新的に描いた叙情詩を多数創作した。主な詩集に『鎮魂歌』、『自分の感受性くらい』、『見えない配達夫』などがある。...▽ 著書:『詩のこころを読む』 |
一人でいるのは賑やかだ 誓って負け惜しみ... | ||||||
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道でばったり奥様に出会い 買い物籠をうし... | ||||||
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「こんな時代を生きる若者を軽々しくののし... | ||||||
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はじめての町に入ってゆくとき わたしはポ... | ||||||
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年老いても咲きたての薔薇 柔らかく 外に... | ||||||
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軌道を逸れることもなくいまだ死の星にもな... | ||||||
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私の意志で、葬儀・お別れ会は何もいたしま... | ||||||
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一人でいるのは 賑やかだ 賑やかな賑やか... | ||||||
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大人になってもどぎまぎしたっていいんだな... | ||||||
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人間だけが 息つくひまなく動きまわり 忙... | ||||||
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