![]() | エーリッヒ・フロム 哲学者 | |||||
太古の昔、人間は球形をしていて、1人の人間に頭や生殖器が2つずつ、手足は4本ずつ備わっていた。性別は男・女・アンドロギュノス(男女双方の特長を兼ねる)の3つが存在した。しかし人間達は神に反抗したので、ゼウスは人間の体を真っ二つにすることにした。すると人間達は、元の自分の片割れを求めるようになった。この全体性への欲求と追求をあらわす言葉こそ「エロス」である。 | ||||||
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![]() | クリスティーヌ・ラガルド 政治家 | |||||
この意味で、改革の重要な要素のひとつとして、金融業界で幹部として活躍する女性の数を増やすことが挙げられると思います。これにはふたつの理由があります。第一に、多様性が豊かであるほど、例外なく思考が研ぎ澄まされ、集団思考のリスクを減らします。第二に、多様性が高まると慎重さも増し、危機を引き起こしたような無謀な決定が行われにくくなります。銀行の取締役や金融監督機関の幹部に占める女性の割合が高ければ高いほど安定性が増すことが、私たち自身が行った研究で証明されています。繰り返し言ってきたことですが、もしリーマン・ブラザーズがリーマン・シスターズであったなら、今日の世界は大きく違ったものになっていたかもしれません。 | ||||||
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![]() | ナサニエル・ホーソーン 小説家 | |||||
女が公平かつ正当な立場を得るとしたら、まず手始めに、社会の仕組みをごっそり引き倒して、立て替えねばなるまい。その次には男の本性、ないし長年の積もり積もった習癖が本性のようになったものを、根本から修復することになる。そして、いよいよ難問がすべて片付いて、前提となる変革が整ったとしても、そこから成果が上がるとしたら、すでに女自身がもっと大きな変化を遂げてしまっているだろう。すなわち女の生命の本質とも言うべき霊妙なものが、とうに蒸散しているはずなのだ。 | ||||||
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![]() | ジャレド・ダイアモンド 生物学者 | |||||
男と女の結婚生活が幸福であるためには、互いに異性として相手に惹かれていなければならない、金銭感覚が一致していなければならない、そして、子供のしつけについての考え方、宗教観、親類への対応などといった、男と女が実際に生活をともにするうえでいろいろ重要な事柄について、二人の意見がうまく一致していなければならない。 | ||||||
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![]() | ヴァージニア・ウルフ 小説家 | |||||
すべては誰にも愛されないこの肉体から始まった。見るに堪えないという辱めから始まった。髪をどう結っても、わたしの額は卵みたいにつるつるで白い。何を着ても似合わないのでは、服なんてどれを買ったって同じ。女にとってそれが何を意味するか。もちろん、異性との出会いがないことを意味する。わたしを一番に考えてくれる人なんて絶対に現れない。 | ||||||
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![]() | サマセット・モーム 小説家 | |||||
身の安泰からもたらされる安心感、財産を持つことの誇り、望まれることの喜び、家庭を営むことの充足感が合わさった感情――そこにいかにも精神的価値があるかのように思い込むのは、女の女らしい虚栄心のなせる業に違いない。世間的な知恵は、この感情に十分な強さを認めていて、だから、ある男がある女を見初めると、愛情など後からついてくるものだと言って、女に結婚を勧める。 | ||||||
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![]() | ジョン・スタインベック 小説家 | |||||
男ってものは一区切り一区切りのなかに生活してるのさ――赤ん坊が生れる、人が死ぬ、これが一区切りさ――農場が手にはいり、また自分の農場をなくす、これも一区切りさ。ところが、女はね、おしまいまで一つの流れなんだよ。小川みたいな、渦みたいな、滝みたいなとこもあるけんど、やっぱり川なんだよ。ただ流れつづけるのさ。女って、そんなふうにものを見るんだよ。 | ||||||
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![]() | 韓非 哲学者 | |||||
妻というのは、もともと血縁によって夫と結ばれているわけではない。愛される間こそ近づけられるが、嫌われたとなれば、それでおしまいである。一方、男は五十になっても色好みはやまない。ところが、女は三十になれば容色は衰えてくる。衰えた容色で色好みの夫に仕えるのだから、どうしても夫の心をつなぎきれず、妻は次第に猜疑心にとらわれていく。 | ||||||
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![]() | プラトン 哲学者 | |||||
太古の昔、人間は球形をしていて、1人の人間に頭や生殖器が2つずつ、手足は4本ずつ備わっていた。性別は男・女・アンドロギュノス(男女双方の特長を兼ねる)の3つが存在した。しかし人間達は神に反抗したので、ゼウスは人間の体を真っ二つにすることにした。すると人間達は、元の自分の片割れを求めるようになった。この全体性への欲求と追求をあらわす言葉こそ「エロス」である。分断される前に男だった人間は片割れの男を求め、女だったものは女を求め、アンドロギュノスだったものは異性を求める。世の中に異性愛と同性愛が存在するのは、このためだ。 | ||||||
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![]() | ジョン・グレイ 作家 | |||||
精神のやすらぎを得るために、女性は過去、現在、未来のあらゆる心配事を言葉にして吐き出す。たとえ、どうにもならないとわかっているテーマでも、口に出さなければ気がすまない。話せば話すほど彼女は気持ちが楽になっていく。これが女性の救われ方である。そして、その時、パートナーに自分の話に耳を傾けてもらえた、理解してもらえたと実感できた時に、女性のストレスは一気に解消していくのだ。 | ||||||
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