![]() | ウィリアム・ダラント 歴史家 | |||||
経済が拡大すると不平等が深刻化し、社会は教養を身につけた少数の人々と、生来、あるいは何らかの事情で恵まれない環境にある多数の人々に二分される。この多数派が増えることは、少数派にとって文化面での脅威である。彼らの話し方、服装、娯楽、感覚、判断、思考が社会の上層部にも広がる。多数派による社会の粗野化は、教育機会、経済機会をコントロールする少数派が支払わなければならない代償の一つである。 | ||||||
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![]() | 塩野七生 作家 | |||||
一枚岩でなければなおのこと、 急進派の行動は過敏度を増す。 自分たちの考えの正しさを示すためであると同時に、 信念からではなく立場上穏健派に属していた人々に、 もうここまで来ては先に進むしかない、 と観念させるためでもある。 しかもこの時期、 急進派内でもさらに二分裂していたのだ。 過激な行動は、まるで競い合うようになる。 | ||||||
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![]() | 塩野七生 作家 | |||||
人類は現代に至るまであらゆる形の政体、 王政、貴族政、民主政から 果ては共産主義政体まで考え出し実行もしてきたが、 統治する者と統治される者の 二分離の解消にはついに成功しなかった。 解消を夢見た人は多かったが、 それはユートピアであって、 現実の人間社会の運営には 適していなかったからである。 となれば、政体が何であるかには関係なく、 統治者と被統治者の二分離は 存続するということである。 存続せざるをえないのが現実である以上、 被統治者は統治者に次の三条件を求めたのだ。 統治するうえでの、正当性と権威と力量である。 | ||||||
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![]() | エーリッヒ・フロム 哲学者 | |||||
性的に引かれあう二人は、ほんのつかのま、合一の幻想を抱くが、もしそこに愛がなければ、その「合一」によっても二人は以前に劣らず離れ離れのままである。ときには、こうした形で結びついた二人はたがいを恥ずかしく思い、憎みあったりすることすらある。なぜなら、幻想から覚めたとき、二人は自分たちが他人であることをいままで以上に痛感するからである。 | ||||||
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