古代文学
戦争は何故起り、何をもたらすのか。ギリシアの総大将アガメムノーンは、ついにトロイアーの都イーリオンを攻略し、帰還した。しかしその朝、彼を待ち受けていたの... |
荒々しい神の正義、神意と人間性の調和、人間の激情と心理。三大悲劇詩人のひとり、エウリピデスの作品を収録する。「縛られたプロメテウス」「ペルシア人」「アガ... |
オイディプスが先王殺害犯人の探索を烈しい呪いの言葉とともに命ずる発端から恐るべき真相発見の破局へとすべてを集中させてゆく緊密な劇的構成。発端の自信に満ち... |
「私は憎しみを共にするのではなく、愛を共にするよう生まれついているのです」――祖国に攻め寄せて倒れた兄の埋葬を、叔父王の命に背き独り行うアンティゴネー。... |
「諷刺詩」と訳される「サトゥラ」はもともと「ごた混ぜ」「寄せ集め」を意味したとされる。エンニウス、ルーキーリウス、ホラーティウスを経て、ペルシウスとユウ... |
ローマ時代末期最大の神学者・思想家の魂の遍歴。若い日の放縦な生活ののち、回心を経験してキリスト者となった経過を語り、罪深い生活から真の道へと導いてくれた... |
本巻所収の10~13巻では、神の導きを得てとどまることなく真理を追究してゆく真摯な人間の姿が浮彫りにされるが、同時にその精神が到達し探りえた創造物と被創... |
古代ローマ、アウグストゥスの治世にマントゥア出身の詩人、プブリウス・ウェルギリウス・マロによって書かれた「アエネーイス」の訳本。英雄とローマ建国の物語を... |
古代ローマの天成の詩人オウィディウスが、ストーリーテラーとしての手腕を存分に発揮したこの作品には、「ナルキッソスとエコー」など変身を主要モチーフとする物... |
古代ローマの詩人クイントゥス・ホラーティウス・フラックスは、ウェルギリウスと並んでラテン文学の黄金期をもたらした。その代表作である本書はペトラルカやヴォ... |