黙って:処世 名言

僕は頑固者は嫌いである。それは黙殺にしか値しない。それは田舎者だ。

「清潔」身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。

沈黙は賢明さを本質とし、言明は虚栄心を本質とする。

極悪の罪を、ごく少数が大胆に犯し、大勢が望み、皆が皆黙認した。

AはBの作品を好まない、しかし、Bを利用するCの作品に感心し、暗黙の間にそれを利用している。

地上は二つの太陽を黙認しえざるごとく、アジアに二王は存在しえず。

およそ思慮は平生、黙座静思の際においてすべし。

世界には悪いことをする人だけでなく、それを黙認する人たちがいる。だから良くなっていかないのだ。

自然は人間が押し進めることを、手助けしてくれるだろうか？ 人が手がけたことを、完成に導いてくれるのだろうか？ むしろ、いつも同じような平静さで、自然は人間の悲惨を見つめ、その卑小さを許容し、その苦悩を黙認してきた。

日ましに世間は騒々しくなってゆく。せめて私だけはその騒音の激化に一役買うのをよしたいと思う。せめて私だけでも沈黙を守ることによって世の人々のお役にたちたいと思う。