![]() | プラトン 哲学者 | |||||
思慮(知)と徳に縁のない者たち、にぎやかな宴やそれに類する享楽に常に馴染んでいる者たち、彼らはどうやら、〈下〉へと運ばれてはまた再び〈中〉のところまで運ばれるというようにして、生涯を通じてそのあたりを彷徨い続けるもののようだ。彼らは決して、その領域を超え出て真実の〈上〉のほうを仰ぎ見たこともなければ、実際にそこまで運び上げられたこともなく、また真の存在によって本当に満たされたこともなく、確実で純粋な快楽を味わったこともない。むしろ家畜たちがするように、いつも目を下に向けて地面へ、食卓へとかがみこみ、餌を漁ったり交尾したりしながら身を肥やしているのだ。そして、そういったものを他人より少しでも多く勝ち取ろうとして、鉄の角や蹄で蹴り合い突き合いしては、いつまでも満たされることのない欲望のために、互いに殺し合うのだ。 | ||||||
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