![]() | ジョン・ロック 哲学者 | |||||
ある目的を達成するために信託された権力はいずれも、その目的によって制約を受ける。したがって、目的が明らかに無視されたり妨害されたりしたときはいつでも、信託は否応なく剥奪される。そして権力は、それを与えた人々の手中に回収される。人々は回収した権力を、自分たちの安全と安寧にとって最適だと判断する担い手に、改めて預け替えることを許されている。 | ||||||
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![]() | ジャン・ジャック・ルソー 哲学者 | |||||
父には選択の権利はないし、神からあたえられる家族にえりごのみをする権利はない。子どもはみな同じようにかれの子どもである。どの子にも同じような配慮と愛情をもたなければならない。かたわであろうとなかろうと、虚弱でも丈夫でも、子どもはみな、それを与えてくれる者にたいして責任をもたなければならない預かり物であって、結婚ということは夫婦のあいだに結ばれる契約であると同時に、自然と結ぶ契約でもある。 | ||||||
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![]() | スティーブン・ピンカー 心理学者 | |||||
少なくとも古代ヘブライの預言者たちが社会批判と大災害の警告を混ぜこぜにして以来、悲観主義は道徳的誠実さと同一視されてきた。ジャーナリストは悪い面を強調することが自分たちの職務だと、つまり番犬となり、悪事を暴き、告発し、鈍い人々の目を覚まさせることにつながるのだと信じている。そして知識人は、未解決の問題を掘り起こし、これこそ社会が病んでいる証拠だと主張すれば、すぐに耳を傾けてもらえると知っている。 | ||||||
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