面白く:処世 名言

宮島は是（博打）にて立つと云ふ事なり、面白からぬ事なり。

人がもし無限に面白かったら笑う暇はない。面白さが、ひとまず限界に達するので人は笑うのだ。

文章は簡単なるべからず　最も簡単なる文章が最面白き者なり。

面白いのは行為そのものではなくて、その行為にいたる経過だ。

数学の計算方法のなかには、黙っていても誤りを自分で正すという面白い性格をもった方法がいくつかある。

筋の面白さは、言ひ換へれば物の組み立て方、構造の面白さ、建築的の美しさである。

根本的にはただ一つの態度しかない。すなわち作者が「面白いから面白い」ことを如実に現したいという態度である。

知れよ、面白いから笑ふので、笑ふので面白いのではない。面白い所では人は寧ろニガムシつぶしたやうな表情をする。やがてにつこりするのだが、ニガムシつぶしてゐる所が芸術世界で、笑ふ所はもう生活世界だと云へる。

一日のうちにどれほど多くの異なった感情の天候をくぐり抜けるかと思うと、とても面白い。

やっちゃいけないことをやる、それが面白い。