道具 奴隷:人間 名言

人間の世界でもっとも高く評価されるのは、富を有すると同時に、純粋な血統を持っていることらしい。このうち一方だけでも尊敬されるが、どちらもなければ、よほどのことがない限り、まるで奴隷のような扱いを受け、選ばれた小数者のために自分の力をすり減らすことになるのだ！

もっとも力強い人間は公人ではない。世界を支配するのは私的生活である。諸君が評判になればなるほど力弱くなる。公人は責任ある地位にある。

責任ある地位にある人間は奴隷である。

人間というものはこれは社会の虫に違いない。ある時代の社会がそのままに続けば、その虫が虫を生んで際限のないというところで、このうじ虫すなわち習慣の奴隷が、ふと面目を改めるというには、社会全体に大なる変革激動がなければならないと思われる。

なぜ、（人間はみな）同じだと言うのか。優れている、と言えないのか。奴隷根性の復讐。

自らの激情を、抑え切れない人間は、もはや、主人ではなく、奴隷であろう。

私は、アメリカへの入植を、地球上の無知な人々を照らし、奴隷的な人間を解放するための、プロビデンスの壮大な場面とデザインの幕開けだと、常に尊敬と驚きをもって考えている。

人間がその感情を支配し、抑制しうる無力さ、これを私は奴隷状態と呼ぶ。というのは、感情のままに左右される人間は、みずからの主人ではなく、いわば、偶然の力のままに支配されるからである。

宗教はある種の精神的な安酒だ。その中で資本の奴隷は自分の人間的尊厳と欲求を、なんとか人間らしいものになることで忘れる。

平均的日本人は、サービスを提供する人から奴隷のように仕えられたいのであり、言葉を尽くしておだてられたいのであり、もちあげられたいのであり、……つまりむやみやたらに甘えたいのであり、好意的なサインをたえず発してもらって安心していたいのだ。

反抗の本質的課題は、奴隷の拘束から人間を開放することだ。