![]() | エピクテトス 哲学者 | |||||
きみは劇作家の欲するような演劇の俳優である、作家が短いのを欲するなら短い劇の、長いのを欲するなら長い劇の。もし作家がきみに乞食を演じさせようとしているのなら、それを似つかわしく演ずるようにしたまえ。演ずる役が跛行の人間でも、役人でも、私人でも、同じことだ。というのは、きみの仕事は、与えられた役をりっぱに演ずることであるが、それを選ぶことは、他者である神の仕事であるからだ。 | ||||||
|
![]() | 村上春樹 小説家 | |||||
翻訳って究極の精読なんですよ。一字一句をゆるがせにできない中で熟読するので、すごく小説の勉強になる。作家や文壇との付き合いもほとんどない僕にとっては、翻訳が唯一の文章修業みたいなものでした。わからないところがあれば、一日中、たった一行の文章とにらめっこして考え込むのは、小説を書くうえでもいい頭の運動になるんです。 | ||||||
|
![]() | 松本清張 小説家 | |||||
この時期に推理小説はその本来のあるべき性格を失いつつあった。その理由の一つは題材主義に倚りかかりすぎたためであり、一つはジャーナリズムが多作品を要求したため不適格な作品が推理小説の名において横行したことであり、もう一つは、その結果、推理作家自体の衰弱を来したことである。これは反省すべきことであった。 | ||||||
|
![]() | アーサー・C・クラーク 小説家 | |||||
そういう形(イマジネーションを自由に羽ばたかせるために小説を書き、それに基づいて映画を作る)で始まったが、最終的には小説と脚本は同時進行で相互にフィードバックする形で進められた。だから私は映画の試写を見た後にいくつかの章を書き直した。創作技法としては苦労が多いもので、これを楽しめる作家は滅多にいないだろう。 | ||||||
|
![]() | アルフレッド・ヒッチコック 映画監督 | |||||
何かを表現するためにスクリーンに映像をつらねるときには、けっして事実にわずらわされてはならないということ。いかなる場合にも、あくまでも映画的な手法を正しく使うことによってのみ、自分の求めたもの、頭に描いていたすべてのイメージを、獲得できる。自分の求めていたイメージと寸分たがわぬイメージを生みだすことこそ、映画作家の夢だ。 | ||||||
|