考 将来 名言 91ページ

相手の気持ちを考えることは、じつはたいへん過酷なことです。いじめられる者は、相手の気持ちを考えるのならいじめる者の「楽しさ」も考えねばならない。

暴走族に睡眠を妨害される者は相手の気持ちを考えるのなら、暴走族の「愉快さ」も考えねばならない。

一年先のことを考えるなら、穀物を植えることだ。十年先のことを考えるなら、果樹を植えることだ。末代のことまで考えるなら、人材を育てることだ。

(一年之計、莫如樹穀、十年之計、莫如樹木、終身之計、莫如樹人。)

夜が明けたら怠惰な気持ちを引き締めよ。愚かな考えでいたら禍は避けられない。朝にその事を忘れたら、夕方には築いてきた功績を失うだろう。

よこしまな気持ちが芽生えれば、態度にそれが現れるものだ。(曙戒勿怠、後穉逢殃。朝忘其事、夕失其功。

邪気入内、正色乃衰。)

生活よりも高次なものとして考えられた文学のみが生活の真の意味を明らかにしてくれるのだ。

読書とは、単に自ら考えることの代用物にすぎない。それは、あなたの考えを誰かに指図させることを意味するのである。

考える人はすべて、無神論者である。

人間は単に考える力だけでなく、自分が何を考えているかを知る力を持っている。 これが人間と、この上なく精巧にできたロボットを常に区別するであろう。

自然の状態にある人間は、処理すべき障害、克服すべき困難がなければ、考えるものではない。安楽な生活、努力しなくても成功する生活というのは、考えることのない生活であろうし、従って、全能の神の生活も、そういうものなのであろう。

反応する前に考えよ。使う前に稼げ。批判する前に待て。やめてしまう前に試みよ。

人は異郷に生まれてくる。 生きることは故郷を求めることだ。 考えることとは生きることだ。