![]() | バールーフ・デ・スピノザ 哲学者 | |||||
人間身体および人間身体が刺激されるのを常とするいくつかの外部の物体に共通でかつ特有であるもの、そして等しくこれら各物体の部分の中にも全体の中にも在るもの、そうしたものの観念もまた精神の中において妥当であるであろう。 | ||||||
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![]() | バールーフ・デ・スピノザ 哲学者 | |||||
人間身体が外部の物体から刺激(アフィキトゥル)されるおのおのの様式の観念は、人間身体の本性と同時に、外部の物体の本性を含まなければならぬ。 | ||||||
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![]() | バールーフ・デ・スピノザ 哲学者 | |||||
我々はある物体〔身体〕が多様の仕方で刺激されるのを感ずる。 | ||||||
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![]() | バールーフ・デ・スピノザ 哲学者 | |||||
人間精神は自己の身体の変状(アフェクトゥス)〔刺激状態〕の観念によってのみ外部の物体を現実に存在するものとして知覚する。 | ||||||
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![]() | バールーフ・デ・スピノザ 哲学者 | |||||
もし人間身体がある外部の物体の本性を含むような仕方で刺激されるならば、人間精神は、身体がこの外部の物体の存在あるいは現在を排除する刺激を受けるまでは、その物体を現実に存在するものとして、あるいは自己に現在するものとして、観想するであろう。 | ||||||
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![]() | バールーフ・デ・スピノザ 哲学者 | |||||
もし人間身体がかつて二つあるいは多数の物体から同時に刺激されたとしたら、精神はあとでその中の一つを表象する場合ただちに他のものをも想起するであろう。 | ||||||
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![]() | バールーフ・デ・スピノザ 哲学者 | |||||
人間身体を組織する個体、したがってまた人間身体自身は、外部の物体からきわめて多様の仕方で刺激される。 | ||||||
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![]() | リュック・ド・クラピエ・ド・ヴォーヴナルグ 作家 | |||||
この世で一番重い物体は、もう愛していない女の体である。 | ||||||
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![]() | ポール・ヴァレリー 作家 | |||||
世界じゅうの知力を集めても、一つの物体を動かすことはできない。しかしまた世界じゅうの体力を集めても、動かせないような物体もある。 | ||||||
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![]() | 中島義道 哲学者 | |||||
例えば、私は墓参りはしないことにしている。そこには物体としての骨があるだけであり、それに何の意味もないと確信しているのだから。同じ理由で、仏壇に向かって拝むこともしない。それは、ただの箱であるから。葬式にも、結婚式にも、病気見舞いにも行かない。年賀状も書かない。 | ||||||
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