斎藤茂吉 | |
斎藤 茂吉は、日本の歌人、精神科医。伊藤左千夫門下であり、大正から昭和前期にかけてのアララギの中心人物。精神科医としては青山脳病院の院長を務めた。長男は精神科医で随筆家の「モタさん」こと斎藤茂太、次男は精神科医・随筆家・小説家の「どくとるマンボウ」こと北杜夫で...▽ |
家出てわれは来しとき渋谷川に卵のからがな... | ||||||
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あららぎのくれなゐの実を食むときはちちは... | ||||||
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はかなごとわれは思へり今までに食ひたきも... | ||||||
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生きてゐる汝がすがたのありありと何に今頃... | ||||||
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歓喜天の前に行きつつ唇をのぞきなどしてし... | ||||||
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僕は老残の身をいたはりつつ、せい一ぱいの... | ||||||
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清く正しきものは常に勝ちます。... | ||||||
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こんなに明るい夜があるものだろうか。... | ||||||
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啼くこゑは悲しけれども夕鳥は木に眠るなり... | ||||||
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月落ちてさ夜ほの暗く未だかも弥勒は出でず... | ||||||
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