尾崎紅葉 | |
尾崎 紅葉は、日本の小説家。本名、徳太郎。「縁山」「半可通人」「十千万堂」「花紅治史」などの号も持つ。江戸生まれ。帝国大学国文科中退。 1885年、山田美妙らと硯友社を設立し「我楽多文庫」を発刊。『二人比丘尼 色懺悔』で認められ、『伽羅枕』『多情多恨』などを書...▽ |
色酒の苦き覚えて年行きぬ。... | ||||||
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月が……曇ったならば、宮さん、貫一は何処... | ||||||
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雀が米を食うのは僅十粒か二十粒、俵で置い... | ||||||
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一生を通して僕は今月今夜を忘れん、忘れる... | ||||||
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どいつもまずい面だ。... | ||||||
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宮は実に貫一に別れてより、始めて己の如何... | ||||||
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牛肉のロースで飯を食うのと海苔で茶漬けを... | ||||||
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来年の今月今夜、再来年の今月今夜、10年... | ||||||
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夜具はあるまいな。... | ||||||
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ああ、宮さん、こうして二人が一処にいるの... | ||||||
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