エルンスト・アルントは、ドイツの愛国詩人・歴史家。フランクフルト国民議会の議員ともなった。青年期の彼が学んだグライフスヴァルト大学は、彼の名をとってエルンスト・モリッツ・アルント大学と称されている。 1769年、リューゲン島のショーリッツで、富農の息子として生エルンスト・アルントは、ドイツの愛国詩人・歴史家。フランクフルト国民議会の議員ともなった。青年期の彼が学んだグライフスヴァルト大学は、彼の名をとってエルンスト・モリッツ・アルント大学と称されている。 1769年、リューゲン島のショーリッツで、富農の息子として生まれた。1787年、家族でシュトラールズントへと移住した。1791年にグライフスヴァルト大学に入り、神学や歴史学を学ぶと、その2年後にはイェーナ大学へと移り、ヨハン・ゴットリープ・フィヒテに師事した。ここで、フィヒテの思想的影響を受けることになる。学業を修了すると、一時家庭教師を務めたのち、ヨーロッパ各地を遍歴した。その途中でライン川流域に立ち寄った際、フランス軍によって歴史的建造物が破壊されていたのを見て心を痛める。こうした経験は、彼のナショナリズムと反仏感情を育んでいった。この時期に著した『Geschichte der Leibeigenschaft in Pommern und Rügen』は、彼の主著の一つである。 ...▽ |